皆様、こんにちは。
鎌倉彫専門店「陽雅堂」のブログ担当Oでございます。
現在の鎌倉周辺、修学旅行や遠足の学生さんたちの若々しさで、街が活気づいたように見えます。
たくさんの土産物を抱え、鳩サブレーやソフトクリームを頬張るお姿は、見ているだけでも微笑ましくなります。
さて今回は、そんな若い方々にも鎌倉彫の魅力が伝わることを願い、ブログを書かせていただきます。
修学旅行の事前学習で鎌倉彫について調べている学生さんもいるかもしれませんね。
若い方々にも鎌倉彫について理解を深めていただけるよう、鎌倉彫の歴史を改めてなるべく分かりやすく紹介してまいります。
鎌倉彫について
鎌倉彫ってどんなもの?
鎌倉彫は木地に彫刻を施し模様を作り、そこに漆を塗って仕上げる伝統工芸品。
木の温かさと漆の美しさが合わさった、独特の風合いが魅力です。
中国から伝わってきた技法を参考に、仏具を作り始めたのが鎌倉彫の起源と言われています。
当時伝わった技術で、木彫の漆(うるし)塗り仏具や香合(かおりを持ち運ぶための容器)などを制作したのが最初のようです。
鎌倉彫の広まり:武士の文化と共に
鎌倉時代に入ると禅宗という仏教の宗派が中国から伝来し、それに伴い中国の「彫漆(ちょうしつ)」という、漆を塗り重ねて模様を彫る技法も伝わりました。
この彫漆に影響を受けた仏師(ぶっし・仏像などを彫る人たち)たちが、木を彫って漆を塗る「鎌倉彫」の技法を生み出したのです。
鎌倉時代は武士の時代であったため、刀の鍔(つば)や鎧(よろい)の飾りなどにも鎌倉彫が用いられるようになりました。
同時に神社仏閣の装飾にも鎌倉彫は使われ、生活のありとあらゆる場所で鎌倉彫は活用され始めます。
室町時代:茶の湯の流行と鎌倉彫
室町時代になると茶の湯が流行し始め、茶道具にも鎌倉彫が用いられるようになりました。
特に棗(なつめ・抹茶を入れる容器)や茶托(ちゃたく・湯呑みの受け皿)などの道具として、鎌倉彫は人気があったようです。
江戸時代:暮らしに浸透する時代へ
江戸時代になると、鎌倉彫は裕福な商人や町人の間にも広がり、お盆やお椀などの日用品にも使われるようになりました。
また櫛や鏡台など、女性の持ち物にも鎌倉彫が施されるようになり、その華やかさは、当時の人々の心を和ませたことでしょう。
現在の鎌倉彫:庶民の暮らしの中へ
明治時代には海外にも輸出されるようになり、世界中の人々に愛されるようになりました。
1979年には国から伝統的工芸品に指定され、美術品としても高い評価を得ています。
鎌倉彫は現在も、新しいデザインや塗りの製品を生み出し続け、その可能性を広げ続けています。
長い歴史の中で、時代に合わせて変化しながら今もなお多くの人々に愛されている、素晴らしい伝統工芸なのです。
まとめ
鎌倉彫の歴史、いかがでしたでしょうか。
鎌倉彫は、長い歴史と伝統を持つ、とても魅力的な工芸品です。
職人が丹精込めてお作りした製品は、立体的な彫刻と奥深い漆の光沢を感じて頂けると思います。
学生の皆さんには高価に感じるかも知れません。
でもいつか、
・友人や家族にプレゼントを贈るとき
・特別なものが欲しくなったとき、
そして、ご自身の結婚式の引き出物を選ぶとき……
そんな時に、ぜひ、鎌倉彫のことを思い出してください。
鎌倉彫陽雅堂では、御贈答品から日常気軽にお使い頂ける製品まで多用に品揃えしております。鎌倉彫の素晴らしさを、一人でも多くの方に手にして頂き、身近に感じて頂けたらという思いで日々物作りをしております。
鎌倉にお越しの際にはお気軽に鎌倉彫陽雅堂にご来店くださいませ。
お待ち申し上げます。
鎌倉彫陽雅堂では、オリジナルのデザインや
イメージ写真などからも特注品のオーダーを
承っております
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