文教大学付属中学校

【文教大学付属中学校 校外学習】
本日は東京都品川区にあります、文教大学付属中学校の生徒さんが鎌倉彫の歴史について校外学習にご来店頂きました。

文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子

事前に鎌倉彫の歴史について調べた内容をひとりづつ質問を受け、お応えして研究内容を学校に戻り発表するそうです。

文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子

皆さん鎌倉彫を手に取るのは初めての様子で熱心に観察していました。

文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子
文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子

若い生徒さんが鎌倉彫の歴史や文化に興味を持って頂けたことはとても喜ばしい事だと思いました。

陽雅堂では鎌倉彫についての校外型学習や研修取材には、今後も積極的にご協力して、お役立てして参ります。

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鎌倉彫陽雅堂は休まず営業致します。
営業時間(年中無休) 
平日9:00~17:30
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鎌倉彫陽雅堂 ☎ 0467‐25‐3736

鎌倉彫丸盆の塗り直しとは

鎌倉彫は木製品に文様を彫刻し、漆を塗って仕上げられた工芸品です。
漆塗り製品は耐久性に優れ、日常的に使用するお盆や菓子器、茶托などがあります。
長年ご使用になった漆製品もご覧の様に塗装が劣化し、剥がれる事が御座います。

今回は鎌倉彫のお盆の塗り直しについてお話致します。
先日、お客様からのお問合せにより鎌倉彫のお盆の塗り直しのご依頼を承りました。

下記の写真の様に、表面の漆塗装が剥がれ木目が見えています。
こちらを修復する過程をご紹介致します。

表面も所々ぶつけた小傷や漆の表面が浮いてきています。この様な状態になったら塗り直しのタイミングです。作業は古い塗装面(漆の層)を剥がすことから始めます。

裏面にもヘコミがあるため、コクソ漆でヘコミを埋める作業もします。

下記の写真が丁寧に古い塗装を落とし終えた状態です。古い塗装は280番の粗目の耐水ペーパーで水研ぎを行いながら落としていきます。(古い漆塗装を剥がす)その際、細かな小傷は消えます。

耐水ペーパー280番で古い塗装膜を落とす 鎌倉彫陽雅堂

ここからは作業の工程順の写真になります。先ずは下地の作り直し作業です。

こちらが完成品です。今回のお盆は総彫でサイズが尺1(33㎝)と大きく作業には1ヵ月半を要しました。

鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品

ご覧の様に縁に多数あった小傷は消え、新品同様に生まれ変わりました。

鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品

菊の花びらが全体の乾口塗(ひくちぬり)よりも明るく見えるのは、上塗り段階で研ぎの作業を強めにすることにより、中塗りの朱が表面に覗いてくる為です。

鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂工房作業風景 下地作り
鎌倉彫陽雅堂工房作業風景 中塗りマコモ蒔き作業
鎌倉彫陽雅堂工房作業風景 室(むろ)の中で湿度を保ちながら漆を乾燥させる

鎌倉彫陽雅堂ではお盆や菓子皿、茶托など塗り直しも承っております。塗り工程や製品のサイズにより修理費が異なる為、塗り直しをご希望のお客様はお問合せください。その際事前にお見積り致します。

鎌倉彫丸盆修理と塗り直し
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箸箱の修理と塗り直し

箸箱の修理と塗り直し
鎌倉彫の二膳入れ箸箱の修理を承りました。
こちらの箸箱は長年ご愛用され、表面の漆が剥がれ傷も目立つ為、塗り直しの依頼を受けました。ご覧の様に所々、表面はすれて下地が見えている状態です。早速工房にて修理に入ります。

中蓋もこの様に下地が覗いています。中も外も全面塗り直しになります。

裏面も角がすれています。先ずは古い塗装を剥がす作業からです。

こちらの箸箱は引き出し式の箸箱です。引手部分が割れて、ひびが入っています。
こちらは差し直しの作業が必要です。

それでは作業開始です。

先ずは、引手部分を新たに作り、差し直し、全体の表面に合わせて刀痕を彫ります。
完全に差し直すと組み上げが困難でバラバラになってしますので今回は古い引手をカンナで薄く削り、新たに張り合わせる事にしました。

内側のひび割れも、後からさび付けをして、しっかり修復します。

【下記の写真が修理の工程です】

こちらが完成品の写真です。

箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂

ご覧の様に引手部分も綺麗に直りました。

箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂
箸箱二膳入れ修理と塗り直し  鎌倉彫陽雅堂

鎌倉彫陽雅堂では鎌倉彫のお直しも承ります。
特にご依頼を多く頂くのが、丸盆や菓子皿など日常使いのものです。
想い出の詰まった鎌倉彫を綺麗に直すことで、その後も永くお使い頂けます。

今回の修理期間は1ヵ月半頂きました。修理費用も品物の状態や大きさにより、それぞれ異なります。修理をご希望されるお客様はお問合せください。事前にお見積りを致します。

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下駄は鼻緒で甦る

下駄の鼻緒が傷んできたら、鼻緒を新調することで、新たな一足に生まれかわります。
本日のお客様は長い間、しまい込んでいた下駄の「鼻緒を新しいものに変え、娘に履かせたい」とのご要望でご来店頂きました。

鎌倉彫の網代彫の都下駄(みやこげた)一度も履かれていませんでしたが、鼻緒が細く足に当たり痛いので、太目のソフトな鼻緒をお選び頂きました。

鎌倉彫総網代 都下駄  鎌倉彫陽雅堂
鎌倉彫総網代 都下駄  鎌倉彫陽雅堂

カラフルなストライプ調の江戸褄鼻緒♬

鎌倉彫総網代 都下駄  鎌倉彫陽雅堂
鎌倉彫総網代 都下駄  鎌倉彫陽雅堂

鼻緒交換も無事終了♬

鎌倉彫総網代 都下駄  鎌倉彫陽雅堂

初めに付いていた鼻緒に比べ、とても若々しい印象です。

お客様もとても気に入って頂き、ご満足頂けました。

鎌倉彫総網代 都下駄  鎌倉彫陽雅堂

鎌倉彫陽雅堂では、鎌倉彫の下駄以外でも、鼻緒の挿げ直し、交換、サイズ調整など致します。婦人用から紳士用まで、鼻緒も色々な種類を取り揃え御対応致します。

鼻緒のすげ替え工賃(鼻緒代+挿げ工賃1,500円)です。お問合せください。

下駄は鼻緒で甦る 鎌倉彫陽雅堂

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俳優 渡哲也が残したもの

先日8月10日に俳優 渡哲也さんが78年の生涯を閉じた。昭和の大スター石原 裕次郎さんに憧れ仕えた役者人生。

2007年10月テレビ朝日で鎌倉を舞台とするドラマがあった。

おいしいごはん鎌倉 春日井米店 テレビ朝日系
春日井竜平役で破天荒な昭和親父を演じた渡さん。「鎌倉の竜」の異名を持つ頑固親父は人情味溢れる男でもあった。ドラマの中で渡さん演じる春日井竜平が履いていた下駄が当店から衣装協力させて頂いた「鎌倉彫本消し龍日光」である。

日光下駄の天面には勇ましい龍の彫刻が施されおり、艶を程よく抑えた漆塗り仕上げになっている。鼻緒は皮シコロ。【シコロ】は兜や鎧の防具、戦闘の際に矢や剣などの武器による攻撃から防護する衣類・武具である。

渡哲也さんがドラマで履いた下駄 鎌倉彫陽雅堂 本消し龍日光

ドラマの中で春日井竜平が履いていた下駄がこちらの鎌倉本消し龍 日光である。

渡哲也さんがドラマで履いた下駄 鎌倉彫陽雅堂 本消し龍日光

鎌倉での約2ヶ月に渡る撮影中、石原プロモーションの待機場所としても当店の敷地を使われました。撮影の合間、石原プロの方とはよく話をした。スタッフ用に余った石原プロ特性のロケ弁当も頂いた。

役どころの無骨な頑固オヤジとは違い本来の渡 哲也さんの優しい笑顔が印象的でした。

謹んでご冥福をお祈り致します。

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