皆様、こんにちは。
鎌倉彫専門店「陽雅堂」でございます。
8月に入り、連日うだるような厳しい暑さが続いております。空には入道雲が湧き上がり、夏本番の力強い日差しが鎌倉の街にも降り注いでおりますが、皆様いかがお過ごしでございましょうか。
来週にはお盆を控え、ご自宅にご親戚やご友人を招くなど、来客の機会が増える時期でもございます。本日は、うだるような暑さの中をご訪問くださるお客様へ向けた「涼」の演出と、おもてなしの心を形にする「お盆」と「茶托」の役割についてお話しさせていただきます。
暑い中お越しくださるお客様へ。「目から涼をとる」おもてなし

真夏の強い日差しの中、汗を拭いながら足を運んでくださったお客様。お迎えするにあたり、まずは心地よく冷えた涼しいお部屋へご案内することが、何よりのご馳走であり第一のおもてなしでございます。
しかし、日本のおもてなしの心は、ただ空間の温度を下げることだけにとどまりません。ガラスの器に注がれた冷たい緑茶の涼やかな緑色や、氷を浮かべたような瑞々しい夏の水菓子(和菓子)など、「視覚」から涼しさを感じていただく工夫こそが、季節感を大切にする日本人ならではの細やかな心配りと言えます。
おもてなしの心を形にする「お盆」と「茶托」の役割

そんな冷たいお茶や水菓子をお出しする際、決して欠かすことができないのが「お盆」と「茶托(ちゃたく)」の存在です。
お盆は、単に一度に複数のものを運ぶための便利な道具ではございません。お茶やお菓子をお盆に乗せるという行為には、日常の空間と切り離し、「あなたのために特別にご用意したものです」という相手への深い敬意を表す意味が込められています。 また、茶托には、冷たいお茶を入れたグラスに結露した水滴を受け止め、大切なテーブルを濡らさないようにするという実用的な役割と同時に、飲み物の格を一段引き上げ、改まった場にふさわしいしつらえにするという重要な役割がございます。
こうしたおもてなしの場において、プラスチック製品ではなく、職人の手によって作られた本物の「鎌倉彫」のお道具をお使いいただくこと。それは、お迎えするお客様への最大限の歓迎の意であり、もてなす側の品格と丁寧な暮らしぶりを静かに物語ってくれるのです。
夏の食卓に涼を呼ぶ。陽雅堂のおすすめ2選
本日は、夏の涼やかなおもてなしにふさわしい、彫りが浅くすっきりとした意匠のおすすめのお道具を2点ご紹介いたします。
鎌倉彫 茶托 3.5寸 八方刀痕

3.5寸(約10.5cm)の、使い勝手の良い小ぶりな茶托でございます。「八方刀痕」とは、中心から外側に向かって放射状に力強い刀の痕(彫り目)を残した、鎌倉彫ならではのシンプルでモダンな意匠です。余計な装飾を削ぎ落としたシャープな彫りは、冷茶を注いだガラスのコップと抜群の相性を誇ります。漆の深い色合いが、グラスに滴る水滴をいっそう涼しげに、美しく引き立ててくれる名脇役です。
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丸盆 7寸 紫陽花

お客様へお茶とお菓子を運ぶのにちょうど良い、7寸(約21cm)の丸盆です。初夏を代表する花である「紫陽花」が、浅く上品な彫りで表現されています。紫陽花は梅雨の時期の花ではございますが、伝統工芸の世界においては、雨上がりの瑞々しさや涼やかさを呼び起こす意匠として、盛夏のおもてなしにも大変喜ばれます。決して主張しすぎない凛とした彫りが、上に乗せる器や水菓子の美しさを優しく受け止め、涼を呼ぶ空間を完成させてくれます。
心を尽くした道具で、涼やかなひとときを

暑い日のおもてなしは、準備をする側にとっても大変なものですが、美しい道具が一つあるだけで、お客様をお迎えする所作に自然と自信とゆとりが生まれます。
目から涼をとる、凛とした鎌倉彫のしつらえ。 この夏はぜひ、本物の伝統工芸品とともに、大切な方と心穏やかな涼のひとときをお過ごしくださいませ。
陽雅堂の店舗、そしてオンラインショップにて、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
【陽雅堂公式オンラインショップ】
https://shop.yogado.jp/
【実店舗】

神奈川県鎌倉市雪ノ下1-8-30
(鶴岡八幡宮目の前)
平日10:00〜17:00
土日 9:00〜17:30
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