陽雅堂の鎌倉彫で楽しむ、季節の飾り付け ~秋~

鎌倉彫りで秋を楽しむアイデア

秋の鎌倉は、過ごしやすい気候と、紅葉で彩られた美しい景色が魅力。
鶴岡八幡宮の境内や長谷寺の庭園など、鎌倉の街全体が秋の風情に包まれます。

そんな秋の鎌倉でぜひ楽しんでいただきたいのが、鎌倉彫を使った季節の飾り付けです。
鎌倉彫の温かみのある風合いは、秋のインテリアにもぴったり。
木のぬくもりを感じられる鎌倉彫は、どこか懐かしさを感じさせる季節の雰囲気によく合います。

今回は鎌倉彫を使って、秋の季節感を演出する飾り付けアイデアをご紹介します。

1. 鎌倉彫の器で秋の実りを味わう

秋は、栗、柿、葡萄、無花果(いちじく)など、色とりどりの果物が旬を迎えます。
これらの果物を鎌倉彫の器に盛り付けていただくと、見た目も味わいもさらに豊かになります。

例えば、深みのある色合いの鎌倉彫の菓子器に栗や柿を盛り付ければ、秋のテーブルコーディネートに温かみが加わります。
葡萄や無花果(いちじく)を鎌倉彫の銘々皿に盛り付ければ、おもてなしの席にも最適です。

さらに鎌倉彫の茶托を活用すれば、お茶の時間も秋らしく演出できます。
鎌倉彫の茶托は、お客様へのおもてなしやご自身へのご褒美として、特別な時間をお届けします。

2. 鎌倉彫の器で秋を彩る

秋の花といえば、コスモス、リンドウ、菊などが代表的です。
花器がなくても鎌倉彫の菓子器や盆などを活用することで、秋の花を美しく飾ることができます。

例えば、深みのある色合いの 鎌倉彫の菓子器 に、コスモスをふんわりと生けてみましょう。
菓子器の重厚感とコスモスの可憐さが相まって、優しい雰囲気が生まれます。

また、 鎌倉彫の盆に小ぶりのガラスの花瓶とリンドウを飾り、生けてみるのはいかがでしょうか。
リンドウの紫と鎌倉彫の盆の落ち着いた色合いが美しく調和します。
紅葉したモミジや銀杏の葉を添えれば、さらに秋の風情が深まります。

さらに、 伝統的な文様が施された鎌倉彫の菓子器に、菊を生ければ、和の趣が際立ちます。
菊は、古くから日本人に愛されてきた花であり、鎌倉彫との相性も抜群です。

お部屋に飾る花を選ぶ際には、鎌倉彫との組み合わせもご検討ください。

3. 鎌倉彫の小物で秋の風情を添える

鎌倉彫の小物は、秋のインテリアにさりげない彩りを添えてくれます。

例えば、紅葉や銀杏の葉をモチーフにした鎌倉彫の箸置きは、食卓だけでなくリビングや玄関などにも飾ることができます。

季節感を演出するインテリアとして、あるいはちょっとしたスペースに飾るオブジェとして、鎌倉彫の箸置きはいかがでしょうか。

七五三のお祝いの贈り物には、鎌倉彫のミニ下駄もおすすめです。

縁起の良い柄の鼻緒を使用したミニ下駄は、お子様の健やかな成長を願う贈り物として最適です。

4. 陽雅堂で秋を楽しむアイテムを

陽雅堂では、秋を彩る鎌倉彫のアイテムを多数取り揃えております。

秋らしい色合いの菓子器や、銀杏をモチーフにした箸置きなど、秋の風情を演出するのに最適な商品を多数ご用意しております。

また、 お客様のご要望に合わせて、オーダーメイドで鎌倉彫を制作することも可能 です。
世界に一つだけの、オリジナルの鎌倉彫で、秋を彩ってみてはいかがでしょうか。

鎌倉にお越しの際にはお気軽に鎌倉彫陽雅堂にご来店くださいませ。
お待ち申し上げます。


鎌倉彫陽雅堂では、オリジナルのデザインや
イメージ写真などからも特注品のオーダーを承っております

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鎌倉彫の歴史を分かりやすく ~800年の時を刻む伝統工芸~

現在の鎌倉周辺、修学旅行や遠足の学生さんたちの若々しさで、街が活気づいたように見えます。

たくさんの土産物を抱え、鳩サブレーやソフトクリームを頬張るお姿は、見ているだけでも微笑ましくなります。

さて今回は、そんな若い方々にも鎌倉彫の魅力が伝わることを願い、ブログを書かせていただきます。

修学旅行の事前学習で鎌倉彫について調べている学生さんもいるかもしれませんね。

若い方々にも鎌倉彫について理解を深めていただけるよう、鎌倉彫の歴史を改めてなるべく分かりやすく紹介してまいります。

鎌倉彫について

鎌倉彫ってどんなもの?

鎌倉彫は木地に彫刻を施し模様を作り、そこに漆を塗って仕上げる伝統工芸品。 

木の温かさと漆の美しさが合わさった、独特の風合いが魅力です。

中国から伝わってきた技法を参考に、仏具を作り始めたのが鎌倉彫の起源と言われています。

当時伝わった技術で、木彫の漆(うるし)塗り仏具や香合(かおりを持ち運ぶための容器)などを制作したのが最初のようです。

鎌倉彫の広まり:武士の文化と共に

鎌倉時代に入ると禅宗という仏教の宗派が中国から伝来し、それに伴い中国の「彫漆(ちょうしつ)」という、漆を塗り重ねて模様を彫る技法も伝わりました。

この彫漆に影響を受けた仏師(ぶっし・仏像などを彫る人たち)たちが、木を彫って漆を塗る「鎌倉彫」の技法を生み出したのです。

鎌倉時代は武士の時代であったため、刀の鍔(つば)や鎧(よろい)の飾りなどにも鎌倉彫が用いられるようになりました。

同時に神社仏閣の装飾にも鎌倉彫は使われ、生活のありとあらゆる場所で鎌倉彫は活用され始めます。

室町時代:茶の湯の流行と鎌倉彫

室町時代になると茶の湯が流行し始め、茶道具にも鎌倉彫が用いられるようになりました。

特に棗(なつめ・抹茶を入れる容器)や茶托(ちゃたく・湯呑みの受け皿)などの道具として、鎌倉彫は人気があったようです。

江戸時代:暮らしに浸透する時代へ

江戸時代になると、鎌倉彫は裕福な商人や町人の間にも広がり、お盆やお椀などの日用品にも使われるようになりました。

また櫛や鏡台など、女性の持ち物にも鎌倉彫が施されるようになり、その華やかさは、当時の人々の心を和ませたことでしょう。

現在の鎌倉彫:庶民の暮らしの中へ

明治時代には海外にも輸出されるようになり、世界中の人々に愛されるようになりました。

1979年には国から伝統的工芸品に指定され、美術品としても高い評価を得ています。

鎌倉彫は現在も、新しいデザインや塗りの製品を生み出し続け、その可能性を広げ続けています。

長い歴史の中で、時代に合わせて変化しながら今もなお多くの人々に愛されている、素晴らしい伝統工芸なのです。

まとめ

鎌倉彫の歴史、いかがでしたでしょうか。

鎌倉彫は、長い歴史と伝統を持つ、とても魅力的な工芸品です。

職人が丹精込めてお作りした製品は、立体的な彫刻と奥深い漆の光沢を感じて頂けると思います。

学生の皆さんには高価に感じるかも知れません。

でもいつか、

・友人や家族にプレゼントを贈るとき
・特別なものが欲しくなったとき、

そして、ご自身の結婚式の引き出物を選ぶとき……

そんな時に、ぜひ、鎌倉彫のことを思い出してください。

鎌倉彫陽雅堂では、御贈答品から日常気軽にお使い頂ける製品まで多用に品揃えしております。鎌倉彫の素晴らしさを、一人でも多くの方に手にして頂き、身近に感じて頂けたらという思いで日々物作りをしております。

鎌倉にお越しの際にはお気軽に鎌倉彫陽雅堂にご来店くださいませ。

お待ち申し上げます。


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鎌倉彫の合わせ鏡

鎌倉彫の合わせ鏡の注文を頂きました

本日は、鎌倉彫の合わせ鏡のご注文頂き、
完成後の写真をご紹介致します

熊本県のお客様より、先日お問合せを頂き、
合わせ鏡を特注したいとご連絡を頂きました

知人に鏡をプレゼントしたいのですが、
名前に「蓮 はす」が入った方なので、
蓮の花をイメージした鏡を特注したいとの
お問合せでした

お客様のご要望を基に、蓮の花のデザイン画を
起こし、完成した【合わせ鏡】がこちらです

お客様のご要望により起こしたデザイン画【蓮の花】

合わせ鏡は、古来より日本髪を結う際に
後ろ髪や後ろ姿を映すために使われていた鏡です

現代においては需要が少なくなってきましたが
持ち手の角手は古来からの形で、日本絵巻や
古い書物などにも、この角手の鏡が登場します

水面から凛と広がる大きな葉と美しい弁花の重なりが、蓮の花のイメージを捉え表現されています

表面の仕上げは鎌倉彫の伝統的な乾口塗(ヒクチヌリ)
使うほどに、重厚な趣きと光沢を放つ天然漆塗り

お客様のイメージされるデザインなどから、
職人が図案を作成する事も可能です

鎌倉彫陽雅堂では、オリジナルのデザインや
イメージ写真などからも特注品のオーダーを
承っております

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鎌倉彫の修復と塗り直し

【鎌倉彫の修復・修理について】
大切にしていたお盆を落として割ってしまった。
縁が欠けてしまった。そんな経験はありませんか?
『残念だけど捨ててしまう』と言うのは勿体ないです。

鎌倉彫の修復及び塗り直しで甦らせてはいかがですか?本日は鎌倉彫の飾り盆を落として欠けさせてしまったお客様から修復と塗り直しのご依頼を受け、修理したお話しのご紹介です。

こちらの飾り盆はよく見ると【鯛の飾り盆】です。
裏には新築落成記念の文字が書かれておりました。お客様にとっては大事な記念の品です。

今回はこちらを修復していきます

縁が3㎝ほど欠けているので、埋め木(うめき)をしていきます

裏面は経年使用で下地も削れ素地が覗いています

裏面の縁から中央に向かって中でひび割れています。こちらも修復します

縁の欠けた部分に埋め木をしていきます。今回は欠けたパーツが残っていませんので、欠けた部分より大きく彫込み、新たなパーツを作り埋め木しました

多少の段差はあるものの、コクソ漆で平らに仕上げていくので、最終的には段差は無くなります

こちらの写真は埋め木後にコクソ漆で埋めた状態です。コクソ漆は3~4日すると乾燥する。完全に乾燥したら耐水ペーパーで水研ぎを行います。コクソ漆は乾燥すると境目に痩せがくるので更にコクソ漆を盛ります。この工程を3回〜4回繰り返し修復完了

ここからは塗り直しの作業になります。表面の古い塗装を280番の粗目の耐水ペーパーで水研ぎしながら細かなキズを拾い、大きな傷はコクソ漆でヘラ付けしながら凹凸を滑らかにします。研ぎを繰り返し行うことで、丈夫な下地が出来上がります。
全ての工程を撮影したわけではありませんが、修復には多くの作業工程があり、新規の塗り仕事よりも手間と時間が掛かります

こちらが完成品です。本来の漆の艶に加え、修復部分も綺麗になりました

【勢いのある鯛の飾り盆】です
おめでたい記念品にはぴったりの飾り盆に修復を終え、お客様にも喜んで頂けました

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鎌倉彫丸盆修理と塗り直しはこちら

鎌倉彫陽雅堂では新規の塗り加工に加え、鎌倉彫の修復・修理なども承っております。
熟練した職人が責任をもってお直し致します。修復や塗り直しにはサイズやお直しの内容により金額が異なります。事前にお預かりしてお見積りを致します

基本的にはご来店頂き修理品をお預かり致します。遠方でご来店頂けない場合にはメールにて修復内容が分かる写真をお送りください。(修理品の外寸 たて・よこ・高さ・厚みなど)サイズと希望の内容を明記ください

事前お見積りにご納得頂きましたら下記にお送りください

【お直し受付】
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鎌倉彫 塗り加工 承ります

【鎌倉彫 塗り加工 承ります】
お稽古事として鎌倉彫の教室は全国に多数存在します。師匠とお弟子さんの関係で鎌倉彫を習う。そんな教室が鎌倉市内にも在ります。

鎌倉彫を主催する大きな団体や組合、個人で生徒さんを抱える教室など、それぞれが独自のスタイルを持ちます。

鎌倉彫の大きな特徴は繊細な彫りと優美な漆塗りに尽きる。どの教室でも彫刻は教えるが、塗りについては希望する生徒さんに限られているのが現状で、実際には塗り工程までは教えない所が殆どのようだ・・・

漆塗りには専門の設備や経験が必要とされるため、鎌倉彫教室で先生が手解きするには難しい部分もある。

また理由のひとつに、生漆にはかぶれ成分があることだ。【漆かぶれとは】うるしの主成分フェノール物質が皮膚のタンパク質に反応して起こるアレルギー現象である。私自身も家業であるこの仕事に携わり、初めて工房に行ったあと、直ぐに目の周りや耳の後ろなど、皮膚の柔らかい部分がかぶれた。直接うるしを触ったわけではないが、特に目の周りが見る見るうちに試合後のボクサーの様に腫れ上がり、1週間ほど医者に通った経験がある。

アレルギー反応は体調によるものが大きく影響するが、今では工房で日々打ち合わせをするが漆かぶれは起きない。抗体ができたのか?今では漆には反応しない。

当工房の職人さんの話では
『腹を下した時は漆をひと舐めしたら一発だよ』
漆には殺菌作用があるからね、
『うちの親父も漆を舐めていたよ』と
笑いながら話してくれた。

鎌倉彫の教室でご自身の作品が彫り上がり、いざ教室で塗り上がりの見積もりを取ってもらうと、結構な金額になるそうです。組合や先生への紹介料などが加わり思った以上の見積もり額になるそうです。

当店では鎌倉彫の塗り加工も承っております。
お見積もりにも自信があります。ご相談ください。
下記の作品はお稽古で鎌倉彫を習っている方から依頼を受け塗り加工の工程写真です。

鎌倉彫陽雅堂では鎌倉彫の新規塗り加工も承っております。
趣味やお稽古で鎌倉彫をなさる方でも、塗り工程は専門家にお任せという方は、是非お任せください。事前にお見積りを致します。

また鎌倉彫陽雅堂では鎌倉彫の修復や塗り直しも承ております。落として割ってしまった鎌倉彫のお盆や、経年による漆の劣化で塗り直しをご希望のお客様は陽雅堂にご相談ください。

新品同様に修復、お直し致します。お気軽にお問合せください。

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