おめでたい

寒中お見舞い申し上げます。

1月もあっという間に2週間が過ぎ去りました。今年のお正月はと言うと、年末から続く 自粛ムードで初詣を控えられた方も多かったのではないでしょうか。

当店も鶴岡八幡宮前に店を構えるので、毎年見ている光景ではありませんでした。参拝客は疎らで、警察官による誘導アナウンスもなく静かなお正月でした。

目下、皆さんの関心ごどは新型コロナがいつ終息出来るのか?二回目の緊急事態宣言がいつ解除されるのか?連日報道される感染者数も、ついに全国で7,000人を超えたそうです。これからどうなって行くのかとても心配です。

今、自分たちに出来ることと言えば、マスク着用、手指の消毒、うがい・手洗いの徹底、定期的に室内の換気、3密を避けソーシャルディスタンスを心がけること。

さて、ここからは明るい話題です。
先日、ある企業様からご依頼を受けてお作りした鎌倉彫の雲盤をご紹介致します。
その名も「おめでたい」です。

法曹在位52年のお祝いに、記念品としてご注文を承り、制作したものです。
波しぶきが上る海から鯛が飛び跳ねる姿を表現しました。

企業様からはイメージだけ伝え受け、当店からご希望に合う鯛と波のイラストをご提案致しました。記念品なので華やかにしたいとのご要望により、鯛には金粉を蒔き、仕上げることに致しました。

昨年12月に納品を終えたのでブログでご紹介致します。

雲盤9寸金粉蒔き 鯛と波 陽雅堂
雲盤9寸金粉蒔き 鯛と波 陽雅堂
鯛のイメージイラスト 陽雅堂
波のイメージイラスト 陽雅堂

当店ではイメージの写真や図画などから鎌倉彫を制作する事も致します。

営業時間変更のお知らせ
緊急事態宣言により当面の間、営業時間を変更致します。
お客様にはご不便をお掛け致します。
変更後の営業時間(年中無休) 
平日10:00~16:00
土日10:00~17:00

お問合せは
メールでのお問合せはこちら
鎌倉彫陽雅堂 ☎ 0467‐25‐3736

お稲荷様

陽雅堂の敷地の一角にお稲荷様が鎮座してあります。伏見稲荷大明神、笠間稲荷大明神の二つの神が祀られる珍しいお稲荷様です。どなたでも参拝頂けます。
鎌倉地域の人々に愛されるお稲荷様です。

陽雅堂の一角にあるお稲荷様
陽雅堂の一角にあるお稲荷様
陽雅堂の一角にあるお稲荷様
陽雅堂の一角にあるお稲荷様
陽雅堂の一角にあるお稲荷様

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平日10:00~16:00
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文教大学付属中学校

【文教大学付属中学校 校外学習】
本日は東京都品川区にあります、文教大学付属中学校の生徒さんが鎌倉彫の歴史について校外学習にご来店頂きました。

文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子

事前に鎌倉彫の歴史について調べた内容をひとりづつ質問を受け、お応えして研究内容を学校に戻り発表するそうです。

文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子

皆さん鎌倉彫を手に取るのは初めての様子で熱心に観察していました。

文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子
文教大学付属中学校の生徒さん 店内の様子

若い生徒さんが鎌倉彫の歴史や文化に興味を持って頂けたことはとても喜ばしい事だと思いました。

陽雅堂では鎌倉彫についての校外型学習や研修取材には、今後も積極的にご協力して、お役立てして参ります。

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鎌倉彫陽雅堂は休まず営業致します。
営業時間(年中無休) 
平日9:00~17:30
土日9:00~18:00

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鎌倉彫丸盆の塗り直しとは

鎌倉彫は木製品に文様を彫刻し、漆を塗って仕上げられた工芸品です。
漆塗り製品は耐久性に優れ、日常的に使用するお盆や菓子器、茶托などがあります。
長年ご使用になった漆製品もご覧の様に塗装が劣化し、剥がれる事が御座います。

今回は鎌倉彫のお盆の塗り直しについてお話致します。
先日、お客様からのお問合せにより鎌倉彫のお盆の塗り直しのご依頼を承りました。

下記の写真の様に、表面の漆塗装が剥がれ木目が見えています。
こちらを修復する過程をご紹介致します。

表面も所々ぶつけた小傷や漆の表面が浮いてきています。この様な状態になったら塗り直しのタイミングです。作業は古い塗装面(漆の層)を剥がすことから始めます。

裏面にもヘコミがあるため、コクソ漆でヘコミを埋める作業もします。

下記の写真が丁寧に古い塗装を落とし終えた状態です。古い塗装は280番の粗目の耐水ペーパーで水研ぎを行いながら落としていきます。(古い漆塗装を剥がす)その際、細かな小傷は消えます。

耐水ペーパー280番で古い塗装膜を落とす 鎌倉彫陽雅堂

ここからは作業の工程順の写真になります。先ずは下地の作り直し作業です。

こちらが完成品です。今回のお盆は総彫でサイズが尺1(33㎝)と大きく作業には1ヵ月半を要しました。

鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品

ご覧の様に縁に多数あった小傷は消え、新品同様に生まれ変わりました。

鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品

菊の花びらが全体の乾口塗(ひくちぬり)よりも明るく見えるのは、上塗り段階で研ぎの作業を強めにすることにより、中塗りの朱が表面に覗いてくる為です。

鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂丸盆総菊彫 完成品
鎌倉彫陽雅堂工房作業風景 下地作り
鎌倉彫陽雅堂工房作業風景 中塗りマコモ蒔き作業
鎌倉彫陽雅堂工房作業風景 室(むろ)の中で湿度を保ちながら漆を乾燥させる

鎌倉彫陽雅堂ではお盆や菓子皿、茶托など塗り直しも承っております。塗り工程や製品のサイズにより修理費が異なる為、塗り直しをご希望のお客様はお問合せください。その際事前にお見積り致します。

鎌倉彫丸盆修理と塗り直し
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鎌倉彫陽雅堂は休まず営業致します。
営業時間(年中無休) 
平日9:00~17:30
土日9:00~18:00

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俳優 渡哲也が残したもの

先日8月10日に俳優 渡哲也さんが78年の生涯を閉じた。昭和の大スター石原 裕次郎さんに憧れ仕えた役者人生。

2007年10月テレビ朝日で鎌倉を舞台とするドラマがあった。

おいしいごはん鎌倉 春日井米店 テレビ朝日系
春日井竜平役で破天荒な昭和親父を演じた渡さん。「鎌倉の竜」の異名を持つ頑固親父は人情味溢れる男でもあった。ドラマの中で渡さん演じる春日井竜平が履いていた下駄が当店から衣装協力させて頂いた「鎌倉彫本消し龍日光」である。

日光下駄の天面には勇ましい龍の彫刻が施されおり、艶を程よく抑えた漆塗り仕上げになっている。鼻緒は皮シコロ。【シコロ】は兜や鎧の防具、戦闘の際に矢や剣などの武器による攻撃から防護する衣類・武具である。

渡哲也さんがドラマで履いた下駄 鎌倉彫陽雅堂 本消し龍日光

ドラマの中で春日井竜平が履いていた下駄がこちらの鎌倉本消し龍 日光である。

渡哲也さんがドラマで履いた下駄 鎌倉彫陽雅堂 本消し龍日光

鎌倉での約2ヶ月に渡る撮影中、石原プロモーションの待機場所としても当店の敷地を使われました。撮影の合間、石原プロの方とはよく話をした。スタッフ用に余った石原プロ特性のロケ弁当も頂いた。

役どころの無骨な頑固オヤジとは違い本来の渡 哲也さんの優しい笑顔が印象的でした。

謹んでご冥福をお祈り致します。

鎌倉彫陽雅堂は休まず営業致します。
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